与謝野馨さんと国債の日銀引き受け

与謝野馨さんのホームページが改装中で古い記事が消えつつある。もったいないのでメモ、続き。

「政策マニフェスト」と題されたものより引用。おそらく、2003年後半のもの。

(1)財政の中身の再構築
景気対策のための財政拡大は決して行わないことを宣言します。

ただし、財政赤字の2/3は税収減要因であり、バケツの大穴を放置したまま、小さな穴を塞いでいる構図は再考しなければなりません。

したがって、財政支出の内容を構造改革に役立つ戦略分野に重点化するための措置を講じることとします。

第一に、現在の財政支出を国・地方とも一律で3割以上カットします。

第二に、100兆円の構造改革ゼロ金利国債(50年償還、20年据え置き)を日銀に引き受けさせ、当該資金で3年間に限り、

不良債権の完全処理
・東アジア経済連携協定締結、社会規制分野での規制緩和などによって既得権益をいきなり奪われるグループへの時限的調整金
・都市再開発、人材育成、研究開発支援、新規産業育成など前向き競争力強化型プロジェクト支援・税制支援

を行うこととします。

http://www.yosano.gr.jp/policy/manifest2.html

...財政支出を一律3割カットで、ゼロ金利国債を100兆円発行して、なおかつ日銀に引き受けさせる...というのは...今現在からみれば荒唐無稽だが、当時はどうだったんだろうか。与謝野さんにもこんな時代があった。