さらば外務省
- 作者: 天木直人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/10
- メディア: 単行本
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天木直人のブログ: 民主革命の最後のチャンスを潰す共産党と宇都宮氏に再考を促す
http://www.amakiblog.com/archives/2014/01/19/
本書は天木さんが外交官人生を棒に振った(要はクビになった)直後に書かれたもの。
本書の主張を要約すると、
・外務省の機関は世界中に分散しており、国民のチェックの目が届きにくい。
・世界中に分散していることで、人事の縦割り横割りがひどく、秘密主義がはびこり、組織としての統率がとれていない。
・政治家は基本的に無能であり、情報収集能力、交渉力、やる気に乏しい。
・外交大使(駐XX大使)の正式名称は「特命全権大使」だが、これは名称と現実の乖離が甚だしい。
....といったところ。
これは、外交や外務省という組織が必然的に孕む問題であり、根本的な解決策はないような気がする。
日本以外の政府はこういった問題に対し、どのような工夫をしているんだろう?
まあ書いていることは、いちいちもっともなんだが、ちょっと罵詈雑言が多くて読んでいてしんどい。
あまり精神状態がよくないなかで書かれたのかもしれない。
姉妹本(?)である「さらば財務相」(これは名著)が辛辣の中にもユーモアを交えて書かれているのとは対象的だ。