統計学が最強の学問である
- 作者: 西内啓
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/01/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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統計学が最強の学問である、なぜなら最速で最善の解答をだせるから....という命題のもとに本書は書かれているが、それなりの説得力がある。特に、第五章はさまざまな統計手法について平易に統一的に記述されており分かりやすい(または、分かった気になりやすい)。そして統計をとるときや見るときに注意しなければいけない点、統計の限界等についてもきちんと述べられている。時間がない人はこの章だけを読めばいいんじゃないの。
そして、第六章では様々な分野における統計の特徴について述べられていて、興味深い。疫学、生物学、心理学、社会学、言語学、計算機科学、計量経済学....。ただ、統計学上の観点から記述されていて、それほど個別分野について深入りしているわけではない。
それにしても、統計学というものは突き詰めれば突き詰めるほど非直感的になるようだ。
例えば、生産可能性フロンティアやベイズ推定やニューラルネットワークといった概念について、直感的に把握することは難しい。きちんと理解しようと思えばそれなりに系統的な学習を積む必要がありそうだ。