山崎元のマネー経済の歩き方

山崎元さんの「山崎元のマネー経済の歩き方」というコラムを以前は結構楽しみに読んでいた。今日久し振りにサイトを除いてみると、連載が終了していた...。

仕方ないので、興味のある過去の記事を読んでいたが、結構面白い。
山崎元さんの主張は、基本的に今も昔もそんなに変化しない。変化したんじゃないか、と思われる部分のメモ。

・インフレ/デフレに対する考え(物価上昇目標に対して好意的になった)
ベーシックインカムに対する考え(ある時から急に言及するようになった)
・政治家に対して(以前は、アンチ自民で民主党に期待しておられたよう)
・日銀の利上げ/利下げ、金融緩和について(以前は、それほど重視してなかった)

それにしても経済の先行きを予測するのは難しい。
「目下のインフレの可能性と株式投資」という2007年11月13日の記事がある。
当時としては常識的な分析かもしれないが、今の時点から見ればかなり甘い分析のように思われる。
冒頭を引用してみる。

ここのところ、ガソリンや食料品の一部などが、原材料費の高騰を背景に値上げされている。東京都ではタクシー料金の値上げが発表された。消費者物価指数は対前年比でわずかにゼロ以下なのだが、生活実感としては、インフレ前夜のような感じがなんとなくある。現在の公的年金がインフレに弱いこともあり、少し心配だ。

これは現在の状況にもそのまま当てはまるだろうが、処方箋があるとしても、当時とは異なったものになるだろう。
...まぁ当たり前か。