「ミシンを2台買ったら1割引き」で売上は上がるのか?

統計学が最強の学問である」に、統計とは直接関係ないが、ミシンのセールスに関する面白い話題が載っている。

ある日、ジョーアン社は「ミシンを2台買うと1割引き」という奇妙なキャンペーンを始めた。普通に考えて、一人の顧客が2台のミシンを欲しがるとは考えにくく、このキャンペーンには殆ど意味がないように思えた。しかし予想に反して、このキャンペーンによって売上は通常に比べて3倍に増えた。これは顧客が1割引きになるのならと、わざわざ隣人や友人を誘って共同購入を呼びかけたからだ。
すなわち、ジョーアン社は思いもかけず優秀なセールススタッフを大量にタダで雇い入れることに成功したのだ。

....これは他の商品にも応用できそうに思った。このようなキャンペーンが成立するには、
・商品がある程度高価である
・商品を二つ以上、一人が所有してもそれほど意味がない
というような条件が考えられる。
これに当てはまる商品で、ぱっと頭に浮かぶものとしては、バイク、ギター、発動機....などなど。ヤマハさんがキャンペーンやってくれないかな。

あと、「本」は、この条件にばっちり当てはまると思った。「同じ本を2冊以上買うと20%オフ」とかね。しかしこれは再販制度にひっかかるか....。